American Journal of Enology and Viticulture
       論文要旨 和訳


一覧へ戻る

Volume 67, No.4(2016)
M.B. Hirst and C.L. Richter
Review of Aroma Formation through Metabolic Pathways of Saccharomyces cerevisiae in Beverage Fermentations
pp. 361-370 (Review Article) [
英文要旨原文]
[総説:飲料醗酵におけるSaccharomyces cerevisiaeの代謝経路を通したアロマ生成]
醗酵はパンやアルコール飲料などの商品生産に於いて,歴史的に重要な役割を果たしてきた.今日,醗酵は多くの産業にて,特異的フレーバー化合物の生産に使用されている.フレーバー化合物は,醗酵アルコールのように一次代謝物でもあり,二次代謝産物でもある.二次代謝は醗酵性糖類の利用,窒素の構成および醗酵条件により影響される.フレーバー化合物生産に関して,これ等の種々の物質の酵母の生理に及ぼす影響を良く理解すると,工業産物を改良できる可能性がある.この目的に向かって,システムバイオロジーは,二次代謝の複雑な変動過程(ダイナミックス)を研究する魅力的な戦略である.しかし,ワイン製造やビール醸造へのシステムバイオロジーの応用は,新しい概念ではない.フレーバー化合物の生産に,オミックス・データを直接リンクさせると,新しい概念となる.今までは,システムバイオロジーの多くの仕事は,工業酵母における代謝関係遺伝子が欠如している,実験室Saccharomyces cerevisiaeの醗酵に適応されてきた.従って,システムバイオロジーによる工業株の研究は,工業的視野を入れた二次代謝のより深い理解を提供する.究極には,複数のオミックス・アプローチを統合すると,S. cerevisiae醗酵と最適なフレーバー生産の予想モデルの礎を築く事になると思われる.

A. Forneck, K.S. Powell, and M.A. Walker
Scientific Opinion: Improving the Definition of Grape Phylloxera Biotypes and Standardizing Biotype Screening Protocols
pp. 371-376 (Review Article) [
英文要旨原文]
[科学的意見:ブドウネアブラムシ生物型の定義を改善し,生物型選抜法を標準化する]
ブドウネアブラムシの生物型は特異な宿主上におけるそれぞれの特異的な行動や嗜好(例えば,特定の台木を食餌する)によって定義されている.多くの研究において,特に色々な宿主上における行動に基づきネアブラムシの生物型を決定してきたが,同一の命吊法も標準となる分類方法もないため,それらの結果を比較することは難しい.科学コミュニティ内の情報を改善するために,我々ははっきりとしたデータ解釈および効果的な情報を可能にするためのネアブラムシ生物型の単純な分類法を提供する.我々はネアブラムシ分類のために実施する標準的な技術も紹介し,それらの長所と短所を考察する.

J.C. Danilewicz
Chemistry of Manganese and Interaction with Iron and Copper in Wine
pp. 377-384 (Research Articles) [
英文要旨原文]
[ワインにおけるMnの化学とFe,Cuとの相互作用]
鉄(Fe)はワインの酸化で鍵の役割をする.ワイン条件におけるFe(III)/Fe(II)レドックスの還元能はFe(II)のO2との反応および,亜硫酸の助けによるFe(III)とポリフェノールの反応を行う.銅(Cu)はFe(II)酸化を加速させるので,ワインの酸化を大いに促進する.マンガン(Mn)は,ワイン中にFeと同程度の濃度,存在するが,この触媒プロセスに関与する.本研究は,ワインにおけるMnとFeやCuの相互作用の調査である.Mn(III)/Mn(II)レドックスはFeレドックスより極めて高い還元能を有する.その結果,Fe(III),H2O2,O2はMn(II)を酸化出来ない.更に,Mn(III)はFe(III)より強い酸化物なので,酒石酸をより速く酸化する.従って,MnはFeカップルと同じようなレドックスサイクルを行わない.これにも拘らず,Mn(II)は空気飽和のワインモデルにて,Fe(II)酸化を促進し,Mn(II)はFe(III)-超酸化複合物中間体と反応し,Mn(III)を生成することが提案されている.これはモデルワインでFeとCu存在下,4-メチルカテコール(4-MeC、モデル・ポリフェノール)の酸化を促進する.MnはFeのトレースにより開始するラジカル連鎖反応を含む,亜硫酸自動酸化の強力な触媒である.ラジカル捕捉物質として,4-MeCは連鎖反応を阻害し,ワイン中でFeと共に,ポリフェノールはMn触媒の亜硫酸自動酸化を阻害する.種々の結果から,Mnは白ワインの空気酸化を促進するが、これは高濃度FeとCu存在にて最も明白である.

D.A. Hendrickson, L.A. Lerno, A.K. Hjelmeland, S.E. Ebeler, H. Heymann, H. Hopfer, K.L. Block, C.A. Brenneman, and A. Oberholster
Impact of Mechanical Harvesting and Optical Berry Sorting on Grape and Wine Composition
pp. 385-397 [
英文要旨原文]
[ブドウおよびワイン成分に及ぼす機械収穫と光学的な選果の影響]
ブドウおよびワイン成分に及ぼす機械収穫および光学的手法による選果,起こり得るそれらの相乗的効果の影響について調査した.ルシアン・リバー・ヴァレーAVA(アメリカ政府公認ブドウ栽培地区)から得られたピノ・ノアール果実を手摘み,標準的な弓型の竿をもつ収穫機あるいはSelectiv’ Process on-boardを装備する収穫機により収穫した.各収穫法において,果実の半分は無選果とし,残りの半分はワイナリーにて光学的な選果を行った.ブドウ果実,瓶詰時のワインおよび瓶熟成後3カ月のワインを用いて,色彩,フェノール化合物プロファイルおよびアロマ化合物プロファイルに関して,逆相高速液体クロマトグラフィー,可視・紫外分光法およびヘッドスペース固相マイクロ抽出ガスクロマトグラフィー質量分析法により分析した.機械収穫されたブドウ果実は比較的高濃度のβ-ダマセノン,リナロール,β-ミルセンおよびα-テルピネンを含んでいた.これは,収穫時に果実が搊傷を受けたことより配糖体の加水分解が起こっていること,あるいは傷害応答として合成が誘導されたことを潜在的に示した.収穫法に起因するワイン成分の違いは光学的な選果により一般的に小さくなるか,無くなった.全果実発酵によって造られたワインのように発酵前に破砕する果実ではこれらの違いは減少する,あるいは無くなるかもしれないが,Selectiv’ Process on-boardを装備する収穫機の場合,多くのフェノール化合物を含有するワインになった.瓶詰め後3カ月のワインで行った記述式の官能検査において,手摘みの果実から造られたワインはトロピカルなアロマが有意に多いこと,一方で光学的な選果処理を行った果実から造られたワインは色相/彩度が低いことが示された.調査した18のアロマ,味覚および食感特性のうち僅か2つしか有意差が得られなかったことから,すべての処理は類似した特徴を持つワインにつながると結論付けた.

M. Keller, P.M. Shrestha, G.E. Hall, B.R. Bondada, and J.R. Davenport
Arrested Sugar Accumulation and Altered Organic Acid Metabolism in Grape Berries Affected by Berry Shrivel Syndrome
pp. 398-406 [
英文要旨原文]
[ブドウ縮果症状の影響を受けたブドウ果実における糖蓄積の停止と有機酸代謝の変化]
ワシントン州南東部のコロンビア・ヴァレーで栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンから4シーズンに渡り果実を収穫した.ヴェレゾーン前に新梢にタグを付け,同じ房から毎週果実をサンプリングした.縮果および梗の壊死の症状を収穫期まで調査し,健全,縮果または梗の壊死として果実を分類し,糖,有機酸,カリウムおよびカルシウムを分析した.縮果がブドウ園内の特定のブドウ樹あるいは場所に関係しているのかを調査するために,3年に渡り隣り合う4列のブドウ樹を用いてGPSにより位置情報を取得した.梗の壊死のように,縮果症状は特定のブドウ樹というよりも特定の房に見たところ限定されており,年ごとに場所を予想することはできなかった.縮果が認められた新梢から繁殖したブドウ樹は稀にしか縮果症状を示さなかった.果汁中の成熟に関与する変化は健全果および縮果の房でヴェレゾ*ン期に同時に始まったが,縮果の房では糖,カリウムイオンおよびシュウ酸の蓄積は果実が委縮する症状が出る前に停止することが明らかとなった.縮果は酒石酸に影響を及ぼさなかった一方で,縮果は健全果よりリンゴ酸代謝がわずかに速く,水溶性カルシウムイオンの減少が緩やかであった.縮果では果実内への師部流入が停止するだけでなく,有機酸代謝と金属陽イオンの利用も変化した.

O. Silvestroni, V. Lanari, T. Lattanzi, A. Palliotti, and P. Sabbatini
Impact of Crop Control Strategies on Performance of High-Yielding Sangiovese Grapevines
pp. 407-418 [
英文要旨原文]
[作物制御戦略が及ぼす高収量サンジョベーゼ樹の成績への影響]
気象変動は収量と果実成熟率を制御する新たな栽培技術を開発することをブドウ栽培家に要求するであろう.5つの樹冠管理法が栄養成長、収量および果実品質に及ぼす影響を3年に渡り調査し,4年目にブドウ樹に及ぼす持ち越し効果を検討した.2011年から2013年までの間,冬季剪定(対照区,Wp),新梢間引き(St),開花前除葉と新梢間引き(St+Dpa),ヴェレゾーン前除葉と新梢間引き(St+Dpv)およびヴェレゾーン前除葉および摘房と新梢間引き(St+Dpv+Ct)をサンジョゼーベに行った.Wpと比較して,StもSt+Dpvも収量および果実品質の変化は認められなかった.St+Dpa処理は葉面積を減少し,WpとStに比べ33%まで収量が減少した.また,St+Dpaは糖蓄積量の増加を引き起こし,ブドウ樹の能力が減少した2014年への持ち越し効果を引き起こした.糖蓄積量を増加し収量を抑制する開花前除葉と新梢間引きを同時に行うという管理戦略は,収量および果実品質の長期的制御のための最も強い可能性を示す.しかしながら,中度の樹勢を示す無灌漑のブドウ園では,DpaやCtといった他の追加作業に関する経費を削減しながら規定した閾値に届くレベルの収量と果実品質を達成するために,Wp、StおよびSt+Dpvを利用できるであろう.

T. Frioni, S. Tombesi, O. Silvestroni, V. Lanari, A. Bellincontro, P. Sabbatini, M. Gatti, S. Poni, and A. Palliotti
Postbudburst Spur Pruning Reduces Yield and Delays Fruit Sugar Accumulation in Sangiovese in Central Italy
pp. 419-425 [
英文要旨原文]
[中央イタリアのサンジョベーゼにおいて萌芽後短果枝剪定は収量を減少し,果実への糖の蓄積を遅らせる]
2013年、2014年の2年に渡り,短果枝剪定したサンジョゼーベの収量調整と成熟率に及ぼす剪定時期の影響を調査した.冬季剪定は,2月1日あるいは4日(休眠中期),3月1日あるいは5日(休眠後期),4月2日あるいは7日(新芽が膨らむ時期),5月2日あるいは7日(花房が密着している状態),6月1日あるいは6日(40-50%の花冠が落ちている状態)に実施した.休眠中期および後期から新芽が膨らむ時期に剪定日を移しても収穫時の収量および果実成分には影響がなかった.対して,5月初旬に剪定したブドウ樹では混芽における花序数が有意に減少した.6月初旬に剪定したブドウ樹では花序は残っていなかった.他の剪定日に比べ,5月初旬の剪定は結実と果粒重を減らし,果実成熟を遅らせた.標準の剪定日に比べ,5月剪定では収穫時において果汁の可溶性固形物と滴定酸度がそれぞれ1.6 Brix,1.8 g/L高かった.標準の剪定日に比べ,5月初旬の剪定日では高いアントシアニン量およびフェノール化合物量も達成した.これらの結果はこの剪定技術がこれらの物質の蓄積動態を潜在的に分離することができることを示した.収量と果実成熟率を管理するための冬季剪定時期をより適正化するためには更なる研究が必要である.

M. Keller, P. Romero, H. Gohil, R.P. Smithyman, W.R. Riley, L.F. Casassa, and J.F. Harbertsonon
Deficit Irrigation Alters Grapevine Growth, Physiology, and Fruit Microclimate
pp. 426-435 [
英文要旨原文]
[上足灌漑はブドウ樹の成長,生理および果実の微気候を変化させる]
ワシントン州南東部のコロンビア・ヴァレーで栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンで上足灌漑試験を行った.結実と収穫期の間に各種の作物蒸散量(ETc)を設定するために4つの区画において4種の灌漑方法を実施した.処理はET100(ETc=100%),ET70(ETc=70%),ET25(ETc=25%)およびET25/100(ヴェレゾーンまではETc=25%,その後ETc=100%)に設定した.葉の水分状況とガス交換,樹冠成長および微気候,収量構成要素を3年間に渡り評価した.生育シーズンの気温が年次変動したにも関わらず,年ごとの灌漑処理の影響は一致していた.全体的には,上足灌漑は水分利用効率を向上しなかった.ET100およびET70処理はブドウ樹の生理条件および成績にほとんど差はなかった.しかしながら,ET25処理はガス交換を強く抑制し,ブドウ樹の能力と生産性の減少につながった.これらの結果は灌漑の程度としてET25は経済的に持続上可能であることを示唆した.加えて,この処理は小型の房と小さい果粒,フルーツゾーンにおけるとても強い直射日光照射,そして房温度の上昇と関連した.ET25/100処理はブドウ樹の生理,成長および収量構成要素において一般的に中間的であった.この処理は、開放された樹冠およびET25で負ったブドウ樹の能力および収量の問題なしで小さい果実という結果に結び付いた.果実成分に及ぼす灌漑の潜在的な影響は,果粒サイズの減少に加え,樹冠サイズおよび微気候の変化に関係しているのであろう.

R. P. Schreiner
Nutrient Uptake and Distribution in Young Pinot noir Grapevines over Two Seasons
pp. 436-448 (Research Note) [
英文要旨原文]
[若いピノ・ノワールブドウ樹の2シーズンにわたる養分の吸収と分配]
圃場小試験区に生育している樹齢4年のピノ・ノワールにおいて,2回の生育シーズンにわたり,ブドウ樹の異なる器官の間のバイオマスと養分の分配の季節的タイミングを測定した.ブドウ樹は,春に施肥され,そして異なる9つの部分のバイオマスと養分含有量が,それぞれの年の6つの生物季節学的ステージ(萌芽,開花,ベレーゾン,収穫,落葉そして休眠)で測定された.4つの微量養分―ホウ素(B),亜鉛(Zn),マンガン(Mn)そして銅(Cu)―の吸収と分配が,圃場で生育するブドウ樹において,初めて測定された.ブドウ樹全体の窒素(N)吸収は,最大量のN吸収が開花前に起こるのにともない,シーズンの初期に最大であった.リン(P)とイオウ(S)の吸収もまた,他の養分に比べて早い時期であった.これらの元素の類似した量が,萌芽と開花の間,そして開花とベレーゾンの間に吸収された.他のすべての多量養分―カリウム(K),カルシウム(Ca),そしてマグネシウム(Mg)―そして微量養分(B, Zn, Mn, Cu)は開花とベレーゾンの間に吸収のピークを有した.永続的なブドウ樹の構造からの養分の再流動は,シーズン初期に,N, KそしてSを必要とするキャノピーにこれらを供給することを助けた.より多くのNが貯蔵から再流動され,そしてこれはベレーゾンまで続き,萌芽とベレーゾンの間にキャノピーのNの~35%を供給した.KとSの再流動は開花までの間でのみ起こり,そしてその時までに,これら元素のキャノピーにおける増加の~30%に寄与した.小さな根の部分は,N, KそしてSに関して,再流動された養分の主要な供給源であった.永続的なブドウ樹の部分において,P, K, Ca, Mg, ZnそしてCuに関して,養分の正味の年間の増加が起こった.若いピノ・ノワールブドウ樹がその地域の典型的な作物収量をもたらすために必要とする各養分の量が提示され,そして考察される.

A.L. Waterhouse, S. Frost, M. Ugliano, A.R. Cantu, B.L. Currie, M. Anderson, A.W. Chassy, S. Vidal, J.B. Diéval, O. Aagaard, and H. Heymann:
Sulfur Dioxide–Oxygen Consumption Ratio Reveals Differences in Bottled Wine Oxidation
pp. 449-459 (Research Note) [
英文要旨原文]
[亜硫酸‐酸素消費率はボトルのワイン酸化にて異なる]
瓶詰め後のワインに対する酸素の利用性は,時間経過とともに良い面と悪い面があり,これはワインの保存歴により異なる.シャルドネワインについて4種の異なる熟成処理を行った:滓有り,なしのステンレスタンク熟成,及び滓の有り,なしの樽熟成である.6ヶ月熟成後,ワインはボトリングし,4レベルの酸素に晒した.ワインはその後,溶存酸素,ヘッドスペース酸素,総消費酸素(TCO),亜硫酸,アルデヒド,エステル類を測定し,他の標準的分析も行った.ボトリング時の強力な酸素取り込みの後,6ヶ月後,ボトルには0.5 mg/Lの溶存酸素が維持されるものもあった.亜硫酸濃度は減少し,420 nmの吸収は,TCOで表現される酸素暴露の高さに依存し上昇した.ワインによる亜硫酸と酸素消費の比較は,酸化プロダクトの生成に新しい視点を与えた.滓の上で熟成したワインは,酸素消費が同じでも亜硫酸消費が多かった.これらのワインは亜硫酸結合剤レベルも低いので,我々はワイン酸化に対する亜硫酸由来の保護で,これらの結合剤が妨げられたと仮定した.ボトリング12ヶ月後,記述的官能評価により,14吊のジャッジによる,3点重複分析にて,16のワインを13の寄与因子にて評価した.記述式官能評価へのインパクトは,ステンレスタンクか樽かの熟成容器が最も大きく,次いで,ボトル保存中の酸素レベルであった.TCOの最も高いワインは,顕著な酸化的特徴を持っていた.酸化された亜硫酸と酸素の比は,将来酸化するワインの同定を助ける可能性がある.亜硫酸結合剤及び,そのワイン酸化と亜硫酸分析への影響の役割は,明瞭にする必要がある.

R. Ristic, D. Cozzolino, D.W. Jeffery, J.M. Gambetta, and S.E.P.
Prediction of Phenolic Composition of Shiraz Wines Using Attenuated Total Reflectance Mid-Infrared (ATR-MIR) Spectroscopy
pp. 460-465 [
英文要旨原文]
[シラーズワインの減衰全反射中赤外(ATR-MIR)分光分析を用いたフェノール組成の予想]
フェノール化合物は赤ワインの色,味,フレーバー,口当たりの官能特性分析に上可欠な役割を果たす.更に,それらはワインの熟成およびワインの安定性に寄与する.この研究にて,豪州の種々の品質の地域指定のシラーズワイン24点について,フェノール化合物測定における,減衰全反射(ATR)中赤外(MIR)分光法の使用を評価した.全体のMIRスペクトルの二次誘導体を使用した最小二乗法(PLS)回帰分析は,種々の寄与因子に対するクロス確認における,校正と標準偏差における決定係数(R2)を生成した.特に,亜硫酸抵抗色素はR2 = 0.58 (クロス検証の標準誤差,SECV = 0.58 au),総アントシアニンはR2 = 0.61 (SECV = 32 mg/L),ワインカラー密度はR2 = 0.51 (SECV = 0.56 au),総フェノールはR2 = 0.60 (SECV = 5.7 au)であった.これらの結果は,最小二乗法回帰分析でのATR-MIR分光分析が,ワインフェノール組成とワイン品質に関連した重要パラメーターの迅速測定法として有用であることを証明した.

G. Marsal, J.M. Mateo-Sanz, J.M. Canals, F. Zamora, and F. Fort
SSR Analysis of 338 Accessions Planted in Penedès (Spain) Reveals 28 Unreported Molecular Profiles of Vitis vinifera L.
pp. 466-470 [
英文要旨原文]
[Penedès (スペイン)に栽椊されている338のアクセッションのSSR分析が28の報告されていないVitis vinifera L.の分子プロフィールを明らかにする]
Bodegues Sumarroca(AOC Penedès)の栽培地に栽椊されている24ヵ国からの338のブドウ樹アクセッションのコレクションの遺伝子型を20のマイクロサテライトマーカーで分析した.全体で294の異なる分子プロフィールが得られ,それらの28は初めて示された.26のアクセッション吊が新しい異吊と考えられ,そしていくつかの地域で一般的に使用されている.



ホームへ戻る